風災で玄関ドアが破損!引戸なら防げた?玄関ドア選びで知っておきたいポイント
風災でドアが破損した体験
当時4歳だった子どもが玄関の片開きドアを開けていたとき、突然強い風が吹きつけました。
小さな体ではドアを支えきれず、あっという間に子どもは風に押されてしまい、ドアが勢いよくドアストッパーにぶつかってしまいました。
その衝撃で、玄関ドアの中央に大きなヒビが入り、下の方からは隙間風が入る状態に。
大人なら押さえられたかもしれませんが、この時の風は本当にすごく、私たちもどうすることもできませんでした。
この経験を通して…
今回の出来事をきっかけに、「もし玄関が引戸だったら、こんなことにはならなかったかも…」と思いました。
引戸なら横にスライドするので、強風を正面から受けることもなく、ドアが勢いよく動く心配も少ないはずです。
小さな子どもがいる家庭にとって、強風への備えとして玄関ドアのタイプを考えるのも大事かもしれません。
特に風が強い地域や家族の安全を考えるなら、引戸にするのも一つの選択肢ですね。
ドアのデザインや開閉のしやすさも大切ですが、こうした「災害リスク」への配慮も、家づくりには欠かせないと改めて感じました。
片開ドアと片引戸の違い
ドアについて
出典:LIXIL/玄関ドア
<特徴>
- 開閉方式:ドアが一方向に開くタイプで、ヒンジで固定。
- 構造:一枚の扉があり、通常は右開きまたは左開きの設計。
- 設置スペース:開閉するために、ドアが全開になるスペースが必要。
- デザイン: 様々なデザインがあり、クラシックからモダンまで多様。
<利点>
- 強度:一般的にしっかりした構造で、耐風性や防犯性が高い場合が多い。
- デザインの自由度: 外観のデザインが豊富で、インテリアに合わせやすい。
- 断熱性:ドアとフレームの隙間が少なく、断熱性能が高い場合が多い。
<注意点>
- 開閉のためのスペース:開くために十分なスペースが必要で、狭い玄関には不向き。
- 強風時の影響:強風の際にはドアが勢いよく開いたり閉まったりする危険がある。
引戸について
出典:LIXIL/玄関ドア
<特徴>
- 開閉方式:ドアが横にスライドして開くタイプ。
- 構造:一枚の扉がレールに沿って移動。
- 設置スペース:開閉に必要なスペースが少なく、特に狭い場所に適している。
<利点>
- スペース効率:開閉のためのスペースが少なく、狭い玄関でもスムーズに使用可能。
- 風の影響を受けにくい:強風の際にドアが勢いよく開くことが少なく、風災リスクを軽減できる。
- デザインの多様性:種類やカラーバリエーションが多彩で、住宅のデザインに合わせて選べる。
<注意点>
- 強度の差: 一部の片引戸は、片開きドアに比べて強度が劣る場合があるため、選ぶ際には耐風性能や補強方法を確認することが重要。
- メンテナンス: レールにゴミやホコリがたまりやすく、定期的な清掃が必要。
風災のリスクと対策
風災とは?火災保険で補償される内容
- 「風災」がどのように火災保険の補償対象になるか
「風災」は、強風や台風、竜巻などの風による被害で、火災保険の補償対象として多くの保険でカバーされています。
ドアの選び方で風災リスクを軽減する
<片引ドアや引戸の選び方>
- 重い材質を選ぶ
軽い材質だと強風で動きやすく、風で簡単に開閉してしまう可能性があるため、重量があるものを選ぶと風の影響を受けにくくなります。 - 固定ロックを強化する
通常の鍵に加えて、風圧でドアが開かないように補助ロックやラッチなどの強化ロックを設置することで、不意に開いてしまうリスクが軽減されます。
<引戸と片開ドアの取り付け位置>
- 風向きを考慮した設置
風が通りやすい場所や、強風が直接当たりやすい向きの場合、外向きの引戸は避けたり、ドアの位置を工夫するのが効果的。
強風がドアに当たりにくくなるように、建物の向きや周囲の環境に合わせてドアの配置を調整すると、風の影響を少なくできます。 - 風除室や庇(ひさし)を設ける
強風がドアに直接当たらないようにするために、片開きドアや引戸の前に風除室を設けたり、庇(ひさし)をつけるのもおすすめです。
これで風の勢いが和らぎ、ドアや建物への負担を軽減できます。
<定期的なメンテナンス>
- レールや戸車の点検
引戸は、レールや戸車が正常に動作していないと風の影響でドアが動いてしまうことがあるため、定期的に掃除し、滑りを確認することが重要。 - ガラス部分の補強
ガラス引戸の場合、風で飛来物が当たるリスクがあるため、強化ガラスや防犯フィルムを貼ると、割れるリスクを低減できます。
補強やメンテナンスのポイント
我が家も今回、ドアクローザーをもう少し強風に耐えれるものにしました。ヘーベリアンセンターの方にすすめていただきましたよ♪
<補強のポイント>
- ドアクローザーを使う
ドアクローザーという装置を使うと、ドアがゆっくり閉まるように調節できるので、強風でも安心です。
特に「ストップ機能」や「バックチェック機能」があるドアクローザーは便利です。すべてのドアクローザーに付いている機能ではありませんが、この機能があれば、強風でドアが勢いよく開いて壁にぶつかるのを防ぐことができます。
ストップ機能
ドアを開けた状態でそのままキープしたい時に役立つ機能。
荷物を運ぶ時にドアが閉まってしまわないよう、ドアが開いた位置でしっかりと止まってくれます。
このおかげで、両手がふさがっていても安心して通ることができるんですね。
バックチェック機能
ドアを勢いよく開けてしまった時、そのままバーンと壁に当たらないように、ドアの動きをゆるやかにしてくれる機能です。
特に、風が強い日にドアが思いがけず強く開くのを防いでくれるので、ドアや壁の破損も避けられますし、危険も軽減されます。
- ドアストッパーの設置
強風時にドアが開きすぎるのを防ぐため、適切な位置にドアストッパーを設置します。特に強風が予想される場合は、ドアストッパーを活用して、ドアが勢いよく開かないようにしましょう。
<メンテナンスのポイント>
- 定期的な点検
ドアノブのラッチ
ドアをしっかり閉めるためにとても大切な部分です。
強風が吹くと、ドアが急に開いたり閉まったりして、ラッチに負担がかかることがあります。
そうなると、正常に機能しなくなってしまうことも。
一般的には、ドアノブのラッチは10年から15年ほど使えるけれど、風の強い場所では早めに摩耗が進むこともあります。
定期的にラッチの様子を見て、スムーズに動くかチェックすることが大切!
潤滑剤を塗ると、摩耗を防いでスムーズに開閉できるようになりますよ。
耐久年数が近づいてきたら、早めに交換を考えると安心です。 - ドアのヒンジやストッパーは、定期的にチェックしてあげるといいですよ。
摩耗や緩みがないか、ちょっと確認してみてくださいね。
もし何か問題が見つかったら、早めに対処すると、ドアを長持ちさせることができますよ! - 潤滑剤の使用
ヒンジや開閉部分に潤滑剤を使うと、動きがスムーズになり、摩耗も防げます。特に湿気や風の影響を受けやすい場所では、定期的に潤滑するのが大切ですね。 - 適切な清掃
ドアの表面やヒンジ部分は定期的に清掃して、ホコリや汚れを取り除いておきましょう。汚れが溜まると動きが悪くなり、劣化の原因にもなるので、きれいな状態を保つことが大事ですね。
玄関ドアの選び方:片開ドア vs. 引戸
ドア選び前にチェック!
強風対策として、間取り図で考える玄関の位置
強風対策としては、間取りの工夫で玄関の位置を調整することが効果的!
特に玄関が奥まった位置にあったり、風が直接の当たりにくい場所に配置されている場合、強風の影響を受けにくくなります。
建物の形が風を受け止めてくれるようなデザインになっていると、玄関ドアだけでなく、周りの設備も守られやすく、強風による被害も防ぎやすくなりますよ。
風災リスクを考慮したおすすめポイント
<地域の風の強さ>
- 風速をチェック
住んでいる地域の風の強さを調べてみましょう。
特に強風が多い時期を把握しておくと安心です。
風が強い地域なら、引戸が特におすすめです。 - 耐風性能のドア選び
強風対策として、しっかりした材料で作られた引戸や片開きドアを選ぶと、安心感が増しますよ。
<家の周辺の環境>
- 周りの建物や木の影響
隣に高い建物や木々があると、風が少し和らぎます。
この場合、片開きドアでも大丈夫かもしれませんが、周囲が開けているなら引戸が良い選択になりますね。 - 道路や空き地に面しているか
開けた場所に面している場合は、引戸が風の影響を受けにくく、安全に使えます。
特に強風が吹く地域では、引戸が安心。
ライフスタイルに合った選び方
<使いやすさ>
- 開閉のしやすさ
家族の年齢やライフスタイルに応じて、使いやすいドアを選ぶことが大切です。
例えば、小さなお子さんやお年寄りがいる家庭では、引戸が軽く開けやすくて便利です。 - スペースを有効活用
玄関が狭い場合、引戸は横にスライドするので、スペースを有効に使えます。
<デザインと防犯性>
- 見た目やデザイン
自宅の外観に合うデザインを選ぶことも大切です。片開きドアはクラシックな印象を与えやすく、引戸はモダンでスタイリッシュに見えますよ。 - 防犯も考慮
防犯性も大事なポイントです。引戸はロックが複数あるものが多くて安心ですし、片開きドアでもしっかりしたロックシステムを選ぶと、安全性が高まります。
<プライバシーの確保>
- 視界を遮る工夫
玄関ドアは外からの視線が気になる場所です。
引戸の場合、内側からの視界を遮るデザインや、半透明の素材を使うことで、プライバシーを守ることができます。 - 遮音性能
プライバシーだけでなく、外の音も気になる方には、音を軽減するドアを選ぶと良いでしょう。
防音性能が高いドアなら、静かな空間を保てます。
まとめ
風災リスクを見越した家づくりの大切さ
家づくりでは、デザインや機能性はもちろん大切ですが、リスク管理も忘れてはいけません。
特に自然災害の影響を受けやすい地域に住んでいる場合は、風災などのリスクを考慮して選ぶことがとても重要です。
玄関ドアは、その中でも特に注意が必要な部分です。
強風の影響を考えると、ドアの種類や設計が安全性に大きく関わってきます。
玄関については、ドアや引戸の特性を理解し、自分たちのライフスタイルや住環境に合った選択をすることが、家族の安全を守る第一歩となります。
自宅のドアも風災対策の一部としてしっかり考えましょう。
ドア選びには時間をかけ、耐風性や補強方法についても確認することをお勧めします。
安全で快適な住まいを実現するために、リスクに備えた賢い選択をすることが大切です。
地域の風の強さや周囲の環境、使いやすさ、デザイン、防犯性、そしてプライバシーをしっかり考慮して、あなたにぴったりのドアを見つけてくださいね!