工務店とハウスメーカー アフターメンテナンスの違い
工務店のアフターサービス
以前、工務店で働いてたとき、住宅点検で床下にもぐって基礎や水漏れをチェックしたり、外壁や屋根も確認してたんですよ。もちろん設備も簡単に点検してたし… でも、築年数が浅い家って、そんなに問題がないから、あまり時間かけずにサクッと終わってたなぁ。
社長に同行すると、めちゃ早くて『困ってることない?』の確認のみで、あとは、顔を見に来ただけ⁇のお客さんもあり、こんなんでいいの?と感じる場面も多々ありの感じでしたよ!
小規模の工務店さんだと、お客様が何か困ったときに、自ら連絡してくるから、その時にしっかり対応すればいいって考えているところが多いかもしれません。
基本的に、家のことは、建ててくれた住宅会社に相談することが多いですし、信頼していれば多少費用がかかっても、やっぱりそこにお願いするケースが多いです。
でも、やっぱり定期的に点検してもらった方が、その時期に合ったメンテナンスができるし、建物の修繕も少ない費用で済むんだよね。
工務店で働いていた頃のアフターメンテナンスと、現在自分がハウスメーカーで建てた家の定期点検を比較してみると、その違いに驚かされます。
これから家を建てる方には、ぜひこの違いを理解した上で、自分に合った住宅会社を選んでほしいです。
アフターメンテナンスの質や対応の違いは、住み始めてからの満足度にも大きく関わる重要なポイントです‼
工務店とハウスメーカー アフターメンテナンスの比較 【5項目】
項目 | 工務店 | ハウスメーカー |
定期点検 【期間】 | 個別契約により異なる。 一般的には短期間。 | 規模やブランドにより異なるが、 一般的に長期保証(10〜30年)。 |
定期点検 【内容】 | 基本的な点検が多い。 部材交換や軽微な修繕が中心。 | 詳細な点検が行われ、 予防保全に重きを置くことが多い。 |
アフターメンテナンス 担当者 | 小規模な工務店では 社長や施工者が対応する事も多い。 | 専任のアフターサービス担当者が 専用チームとして対応。 |
メンテナンス対応力 | 担当者による対応力の違いが大きい。 素早い対応ができることもあれば、 個人の対応力に依存することも。 | 組織的な対応が可能で、 サービス窓口のデータ整備や迅速な対応が期待できる。 |
住宅設備保証 | 設備機器メーカー保証(1年程度)に依存する場合が多い。 保証期間終了後は有償修理が一般的。 | 独自の長期保証プラン(10年間)を提供していることが多く、 延長保証や独自の保証制度が充実している。 |
地元工務店のアフターメンテナンスにおけるメリット他
メリット
- 親身で柔軟な対応
地元工務店は規模が小さいことが多いため、お客様との距離が近く、親身になって対応してくれることが多いです。個別の要望に対して柔軟に対応できるのも大きな魅力です。 - 迅速な対応
地元密着型の工務店は、エリアが限定されているため、急なトラブルが発生した際でも、迅速に駆けつけて対応してくれることがあります。 - 顔の見える信頼関係
担当者や職人さんとの直接的なコミュニケーションが取れるため、信頼関係が築きやすいです。これにより、安心して長期的なメンテナンスを依頼できるという安心感があります。
留意点
- 対応範囲の限界
規模の小さい工務店では、人材や時間、設備などが限られているため、繁忙期には対応が遅れることがあります。また、大手のハウスメーカーのように、しっかりしたサポート体制が整っていない場合もあります。 - 保証制度の限界
一部の工務店では、メーカー保証に依存している場合があり、ハウスメーカーほどの長期保証や独自の保証プランがないことがあります。特に住宅設備機器の保証に関しては、保証期間が短い場合もあります。
まとめると、地元工務店のアフターメンテナンスは、信頼関係や地域密着型のサービスが強みですが、保証内容や対応力においては一部限界があるかもしれません。
どちらを選ぶかは、個々のニーズや重視するポイントによって異なります。
ハウスメーカーのアフターメンテナンスにおけるメリット他
メリット
- 充実した保証と長期サポート
ハウスメーカーは長期保証や独自の保証制度が充実しており、10年~30年にわたる点検や保証がある場合が多いです。安心して長期的なサポートを受けられる点が大きな魅力です。 - 組織的で一貫した対応
大手のハウスメーカーは、専用のアフターサービス部門や窓口があることが多く、対応が組織的で統一されています。担当者が変わっても、常に一定の品質でサービスを提供してくれるため、安心して利用できます。 - 最新の技術と設備対応力
大手のハウスメーカーは、最新の技術や住宅設備に詳しく、トラブルが起きたときにもすぐに専門的な対応ができる体制が整っています。また、最新の設備や建材に関する情報が豊富なので、トラブルを未然に防ぐための提案力も高いです。
留意点
- 個別の柔軟性が少ない場合がある
ハウスメーカーのアフターサービスは規模が大きく、組織的に進められるため、個別の要望やカスタマイズに柔軟に対応するのが難しいこともあります。大手ならではのルールや手順に従う必要があるため、細かい調整がしにくい場合もあります。 - 担当者との距離感がある
ハウスメーカーは、地元の工務店に比べて、担当者とお客様の距離が少し遠く感じられることがあります。特に、同じ担当者がずっと対応するわけではなく、状況に応じて担当者が変わることもあるため、直接的な信頼関係が築きにくいことがあります。
まとめると、ハウスメーカーのアフターメンテナンスは、充実した保証と組織的な対応が強みですが、個別の柔軟性やコスト面での調整が難しいこともあります。それぞれのメリットや留意点を踏まえて、どちらが自分に合っているかを考えると良いでしょう。
まとめ
これからマイホームを建てる際、住宅会社選びは非常に重要な決定となります。
その中でも、アフターメンテナンスは長く快適に暮らすために大切な要素です。
住宅会社それぞれのアフターメンテナンスの強みや特徴を押さえた上で、家づくりを考える方に伝えたいことを以下にまとめました。
1. 長期的な視点でアフターメンテナンスを考える
マイホームは一度建てたら終わりではなく、長期にわたるメンテナンスが必要です。
どの住宅会社を選ぶにしても、家が完成した後にどのようなメンテナンス体制が整っているかを確認することが重要です。
アフターメンテナンスがしっかりしているかどうかが、家の価値や快適さを維持するカギとなります。
- 工務店の場合は、柔軟で迅速な対応が魅力。親身になって対応してくれることが多く、地元密着ならではの安心感があります。
- ハウスメーカーの場合、長期保証や定期点検が強みです。保証がしっかりしていると、予期しないトラブルが起こっても安心です。
2. 自分のライフスタイルに合ったサポートを選ぶ
家族構成やライフスタイル、将来の計画に合ったサポート体制があるかを考えることが大切です。
家の規模や設備の内容、将来のメンテナンスコストなども含めて、住宅会社のアフターメンテナンスが自分の生活にどうフィットするかを見極めましょう。
- 工務店は、個別対応が可能で、家族の変化やニーズに合わせて柔軟なサポートが期待できます。特に、地元での信頼関係を大切にしたい方にはおすすめです。
- ハウスメーカーは、組織的な対応力が強みで、長期にわたり計画的にサポートしてくれるため、安心して暮らしたい方には適しています。
3. コストとサービスのバランスを考える
アフターメンテナンスにかかる費用やその内容も、選ぶ際の重要なポイントです。
長期的なコストや、修繕が必要になった際の対応力を考慮し、初期費用だけでなく、将来のコストも見据えた選択が求められます。
- 工務店は、費用を抑えつつも個別の対応力が強いため、コストパフォーマンスを重視する方には良い選択肢です。特に地元の工務店は、相談しやすい雰囲気もメリットです。
- ハウスメーカーの長期保証やメンテナンスサービスは、安心感がある一方で、コストが高めになることも。家の資産価値を維持したい方には長期保証が魅力です。
4. 信頼できる住宅会社を選ぶ
アフターメンテナンスは長期間にわたるため、信頼できる住宅会社との付き合いが大切です。
家づくりをしてくうえで、相談しやすさ、どのくらい信頼関係を築けるかが、家の完成後も大きく影響します。口コミや評判を参考にするだけでなく、実際に話をしてみて、安心して任せられるかどうかを確認することが重要です。
- 工務店は、担当者との信頼関係が深くなりやすく、個別の対応力が高いのが特徴です。
- ハウスメーカーは大手ならではの安心感と組織的なサポート体制が魅力です。
5. 自分の価値観を明確にする
最後に、自分が家に何を求めているかを明確にすることが一番大切です。
長期的な安心感を求めるのか、柔軟な対応力を重視するのか、家族のニーズに合わせて、選ぶべきサービスは変わってきます。
アフターメンテナンスも、その一部として慎重に考え、最適な住宅会社を選ぶことで、快適で安心した暮らしを実現できます。